1948年(昭和23年)の12月1日、初代院長 菊池寿子(祖母)が本町に小児科診療所を開設しました。
以来73年にわたり、地域の子どもの健康を育み、小児医療の充実に努めてきました。
開院当初は、まだまだ戦後間もない混沌とした時代で、それこそ小児科の診療所は数少なかったようです。
薬もたいした医療器具もなく、今だったら助かっていた命も沢山失われていたようです。
祖母から人力車に乗って往診に出掛けていた話を何度も聞きました。
一時期産婦人科を併設したこともあり、当院で出生された方もいらっしゃいました。
(私はここで産まれたんですよ!っておっしゃって頂くと、とても胸が熱くなります)
先代の2代目院長 菊池辰夫(父)は訪問看護ステーションや居宅支援を行ったり、福島県で初めての病児病後児保育室を開設したり、
小児科としてはかなり幅広く地域医療の底を支えたいと尽力しました。

さて、私は2010年に入職し、11年が経ちました。
その間、東日本大震災やコロナウィルスの流行など、1000年や100年に一度あるかないかの未曾有の状況にもまれ、
経営的な危機にも瀕しましたが、何とか昨年移転新築し、薬局を初めとした周辺設備を整備して9月にグランドオープンを迎えました。
なんだかんだで73年続けてこられたのも、地域の方々のご支援の賜物と心より感謝申しあげます。

これから何が起きるか分かりませんが、10年前に掲げたスローガン
『福島の子どもたちが日本一元気に!』
『日本の子どもの真の復興は福島から!』
を変えることなく、
・PEP Kids Koriyamaの運営や、子どもの心身の健康を育むなど子どもを元気にする活動(子育ち支援)
・病児病後児保育室や子育て相談、親子交流の場づくりなど保護者を元気にする活動(子育て支援)
・関係者への健康啓発やセミナーの開催、情報提供など子育てに関わる関係者を支援する活動(地域の子育て力増強)
・看護師・保育士養成(授業や実習)、若手医師、日本大学工学部客員教授として次世代を支援する活動(次世代支援)
・本町地域の活性化、子どもと高齢者に優しい街のモデル化活動(本町地域の街作り)
の活動を柱に74年目をスタートしたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
2021年12月1日 院長 菊池信太郎