12月1日 お陰様で当院は創立75周年を迎えました。
1948年(昭和23年)に初代院長の祖母菊池壽子は、『全ては子どもたちのために』との想いでこの地に小児科医院を開業しました。
当時はまだ珍しい小児科医院でかつ女医とのことで、相当な苦労がありました。
二代目院長の父菊池辰夫は、『全ては地域のために』を信念に、
診療の傍ら郡山医師会長として長期にわたり地域医療の充実に向け奔走しました。
私は三代目として2014年から院長を務めましたが、いかにこの診療所を紡いでいくか日々悩みながら運営しています。
東日本大震災からの復興もまだ半ばで、新型コロナウイルス感染症の蔓延など、
百年に一度、千年に一度の出来事が相次ぎ、社会も大きく変わりました。
子どもは生きる環境の変化でその心と体が容易に影響を受けます。
子どもの代弁者である小児科医のやるべき仕事の一つは、子どもが健やかに育つより良い社会を造ることだと思います。
地域の子どもと子育て家庭、地域住民の健康を支える小児科診療所から始まる『街の保健室』を目指し、紡いでいきたいと思います。